賃貸物件探しを始める人や物件候補を絞れず行き詰まっている人必見!後悔しない賃貸物件選びのポイントとは

賃貸物件の情報は数多くあるため、特に、賃貸物件を借りることが初めての人は何を見て選べばよいか迷いやすいことでしょう。新生活は夢や希望を抱きやすいものですが、実際に住んでから後悔しないためにも、現実的に生活に無理のない住みやすい物件を上手に選ぶことが大切です。そこで、この記事では、賃貸物件を選ぶ際にチェックしておくべきポイントを紹介します。

エリア選びのポイント

賃貸物件を選ぶ際には、最初に住みたいエリアを決めておくことが必要です。エリアを選ぶ際には下記の2つのポイントをチェックするとよいでしょう。

アクセスのよさ

自分が日々利用している場所への行き来が楽にできるかどうかは物件を選ぶにあたり重要なポイントです。学生であれば学校、社会人であれば会社に通いやすい駅が最寄りとなっているエリアを選ぶと日々の通勤や通学が楽になります。通いやすい駅かどうかは、学校や会社の最寄り駅までにかかる乗車時間で判断しましょう。さらに、利用する路線の乗り換えが楽であるかもポイントです。加えて、通学通勤時間に走る電車の本数、急行や快速などが停車する駅かどうかもチェックしておくとよいでしょう。

そのほか、物件から最寄り駅までの距離も調べておかなければなりません。通学や通勤は日々行うことです。そのため、雨天などの天候が悪い日でも移動が負担にならないかは重要となります。バスの利用も必要か、必要であればバス便の本数なども確認しておくと安心です。徒歩や自転車で行き来できる距離であれば移動にかかる所要時間もチェックしておきましょう。

周辺環境

生活に必要な施設が気軽に行ける距離にあるかどうかは、住んでからの利便性に関わる大事なポイントです。生活に必要な施設は人によって異なりますが、例えば、スーパーマーケットやコンビニ、郵便局や銀行、病院などが挙げられます。ただし、さまざまな施設が充実しているエリアは利便性がよい反面、騒音などの原因となる場合もあるため注意が必要です。人通りの多さや車通りの激しさが気になる人は、そのようなエリアを避けなければなりません。特に、大通り沿いなどで車の交通量が多い場所は、排気ガスが多かったり、救急車やパトカーのサイレン、クラクションなどの音がうるさかったりして、気軽に窓を開けられない可能性もあります。ほかにも、近隣にある飲食店がある場合も気を付けなければなりません。夜遅くまでお客さんが出入りする店や焼鳥屋のような煙が屋外に出る店なども窓を開けにくい環境のため注意しましょう。

物件選びのポイント

賃貸物件には入居者数やライフスタイルに応じたさまざまな部屋があります。ここでは、自分に合う物件を上手に選ぶための主なチェックポイントを紹介します。

専有面積と間取り

実際に生活してから手狭に感じたり、生活のしにくさを感じたりしないようにするためには、専有面積と間取りを事前に確認しておかなければなりません。専有面積とは入居者のみが使えるスペースの床面積です。避難経路の役割もあるバルコニーや物置の扱いとなっているロフトは専有面積に含まれません。一方、間取りはルーム(R)、リビング(L)、ダイニングルーム(D)、キッチン(K)などの部屋の区画の配置や部屋数を表したものをいいます。例えば、「1K」なら1つの部屋とキッチンがある物件です。一般的には、間取りが1R、1K、1DK、1LDKと広がるほど専有面積も大きくなります。

専有面積は入居者数に応じたものを選ぶことがポイントです。例えば、1人暮らしなら、最低で25平米、ある程度のゆとりを持ちたいなら40~55平米を目安に選ぶとよいでしょう。一方、間取りは、「キッチンは独立していてほしい」など人によって希望が異なるため、一概には言えませんが、例えば、一人暮らしの場合にはワンルームや1Kを選ぶ人が多い傾向です。そのほか、バスやトイレ、洗面台が分かれているか1つの空間にあるかについても、こだわりがある人はチェックしておくようにしましょう。

設備

付帯設備も物件によって異なるため、事前に確認しておきたいポイントです。例えば、キッチンについてはガスを通している場合とIHを採用している場合があります。浴室の追い焚き機能、トイレのウォシュレット機能、インターネット回線などの有無も物件によってさまざまです。また、自転車や車を所有している場合には駐輪場や駐車場の利用の可否も重要となるでしょう。さらに、女性やセキュリティーを気にする人なら、洗濯機置き場が室内外のどちらにあるか、インターホンやオートロックが設置されているかも併せてチェックしておく必要があります。

階数と部屋の向き

日当たりは部屋の向きや階数によって変わります。南向きで周囲の建物の影にならない上層階の部屋は室内に日差しが入りやすい一方、北向きの1階は日当たりが悪いことが一般的です。ただし、夏などは日当たりがよいことがデメリットになる場合もあります。さらに、日中はほとんど家を留守にする人の場合には、日当たりのよさはそれほど重要なポイントにはなりません。また、日当たりがよい上層階は上り下りの負担がかかります。エレベーターがなければ体力に負担がかかり、エレベーターがある場合でも乗るのに待つ時間や上り下りの時間が多くかかる点がデメリットになる場合もあるでしょう。このようなことから、階数や部屋の向きの選び方は住む人の好みやライフスタイル次第です。

築年数

新築は建物がきれいで設備も充実しているところが多く、住みやすい点が魅力ですが、家賃は高い傾向にあります。一方、築年数が古いものは建物が傷んでいたり、汚れが残っていたりする場合が少なくありませんが、家賃は安い傾向です。ただし、見た目に関しては、築年数が古くてもリフォームされていて気にならない物件もあります。

お金から考える賃貸物件の選び方

生活には食費や水道光熱費など、家賃以外にもさまざまなお金がかかります。また、マンションやアパートなどを借りる場合には、家賃に含まれている場合もあるものの、共益費や管理費の支払いも必要です。実際に住んでから生活が苦しくならないためにも、家賃は生活に無理のない金額で予算設定をしておくことが重要となります。家賃の目安は、社会人であれば、手取りの3分の1以内です。例えば、手取りが15万円なら家賃の目安は5万円になります。

賃貸物件の家賃は、エリアの人気、駅からの距離や部屋の広さ、設備、築年数などさまざまな条件により決まり、条件が良いほど家賃は高いことが通常です。家賃を予算内に収めるためには、物件に求める条件に自分なりの優先順位を付けて選ぶことがポイントとなります。一般的には人気の条件でも、自分にとって必要ない条件があれば、その条件を満たしていない物件を選ぶと、コストパフォーマンスのよい賃貸物件に住むことが可能です。

賃貸物件選びはチェックすべきポイントを押さえて自分にあうものを上手に見つけましょう

毎日の生活の基盤となる住まい選びは、雰囲気や印象のよしあし、一般的な人気だけで選んではなりません。自分にとっての住みやすさや利便性、経済的負担をしっかり考えたうえで選ぶことが大切です。賃貸物件は数多く、幅広い選択肢があるため迷いやすいものですが、ここで紹介したポイントを確認しながら上手に選ぶとよいでしょう。