「時間が足りない!」プライベートを充実させるには

一人暮らしをしている社会人のなかには、毎日仕事から帰ってからも家で仕事をしたり、疲れて何もする気が起きなかったりして家事に手が回らない人も多いのではないでしょうか。休日も洗濯や部屋の掃除で一日が終わってしまい、楽しむ余裕がまったくないということでは憂鬱になってしまいます。そこで、余裕時間を捻出するために家事を少しでも手短に済ませる方法を考えてみましょう。

「時間を買う」ことを考えてみる

社会人になって一人暮らしを始めた人のなかには、日々の仕事に追われて、家事に手が回らずに困っている人も多いのではないでしょうか。休日も洗濯や掃除に時間を取られて、楽しむ余裕を持てない人もいるかもしれません。多くの人たちは時間と労働力を売ってお金に変えて、そのお金でいろいろな物やサービスを購入しています。しかし、自宅での家事は自分自身のためにすることですから、費やす時間と労働力はお金にはなりません。専業主婦の人たちが不満を抱くのもこの点で、どれだけ頑張っても金銭的な報酬がない、それが家事なのです。

時間と労働力は、外に仕事に出てお金を稼ぐ人にとって「お金に変えることができる財産」です。この点からいうと家事に費やす時間と労働力は、お金にならないので「浪費」だと考えることもできます。もしプライベートの時間を捻出したいのなら、お金を生み出さない家事の時間をいかに削るかを考えることになります。できるだけ効率的に家事をこなすことはもちろんですが、それだけではどれだけ頑張っても多くの時間を捻出することはできないでしょう。より多くの時間を作り出すためには、徹底的に家事の時間を短縮する、あるいは自分の手をかけずに済ませる方法を考えなくてはいけません。

たとえば、最新の家電を購入すること、配食や家事代行などのサービスを利用することなどです。出費を伴うことなので悩む人もいるでしょう。しかし、家事はお金で解決できても、過ぎた時間をお金で買い戻すことはできません。家事の時間を削るための出費は「今という時間を買う」ことです。それによって生まれた余裕時間を使って、資格を取得するなどして今よりもスキルアップしたり、余暇に当ててリフレッシュしたりすることで仕事での収入が増えるのなら、家事を削るための出費は決して無駄ではありません。

まずは家事時間を短縮することを考える

いきなり家電やサービスで家事時間を短縮するのも良いのですが、最初はどれだけ家事の時間を削り、余裕時間を作れるのか試してみましょう。家事の進め方によっては、思った以上に短縮できる人もいるかもしれません。まず考えてほしいのは、どのような順番で家事を進めるかです。家事に限らず効率のいい仕事の進め方は「可能な限り同時進行する」ことです。家事で言うならば、最初に洗濯を始めてみてはどうでしょう。洗濯機に洗い物を入れてスイッチを押せば、いまどきの新しい洗濯機ならスイッチを押すだけで洗濯洗剤や柔軟剤の投入、乾燥まで全自動でやってくれます。

時代の流れとともに洗濯機や洗剤などは便利になり、洗濯後のシワができにくくなりました。とはいえ、仕事で着るワイシャツやブラウスなどは、しっかりアイロンをかけたほうが見栄えがよくなります。しかし、アイロンをかけるのは面倒ですし、慣れていないときれいに仕上がりません。たとえば、自宅ではアイロンがけが必要のないもの、もしくは簡単にできるハンカチなどを洗濯機で洗いましょう。アイロンがけが必要なものは、クリーニング店に任せた方が時間と手間の削減になります。

今まで洗濯機を回すのを後にしていた人は、まず洗濯から始めてみてください。洗濯機が回っている間にほかの家事を同時進行したぶんだけ、時間を短縮することができます。洗濯の間にほかの家事を同時進行できるのは「洗濯機が自動でやってくれる」からです。もっと家事の時間を短縮したい、同時進行で進めたいと考えるなら「自動でやってくれる家電」を購入することを考えてみましょう。

床掃除も食器洗いも家電で自動化してみる

掃除は上から順にしていき、最後に床を掃除するのが一般的な手順です。まずはキャビネットやテレビなどのホコリを落とすところから始めることになるでしょう。上にたまったホコリを落としてから床掃除をするのですが、ここでロボット掃除機を使ってみましょう。部屋中をくまなく動き回ってゴミやホコリを吸い取り、終わった後は自動で充電ドックに戻ってくれる優れものです。今ではいろいろなメーカーから販売され、ゴミを吸引するタイプだけではなく、床拭きタイプもあります。

ロボット掃除機を使えば、モップや掃除機で床掃除をしていた時間も自動化することができます。ロボット掃除機が部屋中をくまなく動けるように、できるだけ床に置いてあるものは片付けておくほうが良いでしょう。ロボット掃除機が動いている間に、ロボット掃除機が掃除できないトイレやお風呂、階段などの掃除をしたり、買い物を済ませたりすればさらなる時間短縮になります。

食事の後の食器洗いも面倒な家事のひとつです。一人暮らしの人なら大した量ではないかもしれませんが、子供がいる家庭ではそれなりの量になるはずです。面倒になって次の日まで置いてしまうと、洗い物が増えてますます面倒になってしまいます。そこで、食器洗い機を使って食事の後にすぐに片づけるようにしてみましょう。食器を入れてスイッチを入れるだけで食器を自動洗浄してくれます。

乾燥機能が付いているものなら、そのあとの水分のふき取りにかかる時間と手間まで省けます。キッチンをきれいな状態を保てるので、気持ちもスッキリするでしょう。食器洗い機は年々進化していていますが、購入するときには洗浄力が十分なのか吟味する必要があります。設置が簡単な据え置き型の場合、キッチンに設置スペースは十分あるか、水道に分岐水栓を取り付けられるかを確認してから購入しましょう。

食事の支度は「宅食サービス」で時間を節約

家事のなかで食事の支度が大変と思う人も多いかもしれません。ほかの家事は数日しないでいても何とかなりますが、食事は時間がないからといって摂らないわけにいきません。料理が得意ではない男性や遅い時間まで勤めている人は、帰宅途中で外食したり、コンビニエンスストアや持ち帰り弁当で買って済ましたりする人が多いでしょう。一方で、休日は食事のためにわざわざ外に出るのを億劫に感じることもあるのではないでしょうか。

そういう人は、家で簡単に料理ができる「自動調理家電」を使ってみると良いかもしれません。分量通りに材料と調味料を入れてスイッチを入れるだけなので、料理が苦手な人でも慣れれば自炊できるようになります。そのうえ、料理ができあがるまでの時間は自由に使えます。

しかし、自分で食材を切ったり計ったりするのが面倒だという人もいるでしょう。もし冷蔵庫に材料がなければ、結局買い出しに行かなくてはなりません。特に女性は身だしなみに気を使うでしょうから、外に出る準備に時間を取られてしまいます。そうなると、ほかの家事で時間短縮した意味が無くなってしまいます。

そこで、さらに時間と手間を省きたいときに利用したいのが宅食サービスです。宅食サービスを使える店もメニューも多くなり、わざわざ出かける時間と手間をかけずに、好きなものを頼んで食べられるようになりました。クレジットカード決済にして届いたものを玄関先に置くようにしてもらえば、直接配達員と顔を合わさずに済むため、身なりもそれほど気にする必要はありません。休日を満喫するにはとても良いサービスです。メニュー選びで気を使えば、美味しいものを食べながら栄養バランスも整えられるメリットがあります。

しっかり時間を作りたいときは、家事代行サービスに任せてしまう

家事にかける時間をいかに短縮するかを考えてきましたが、同時進行で家事を進めて時間短縮するのにも限界があります。どうしてもまとまった時間がほしいときには、いっそうのこと家事の一部、もしくはほとんどを家事代行サービスに任せてしまうという選択もあります。たとえば、ロボット掃除機で自動化できるのは床掃除だけでしたが、家事代行サービスでは、ロボット掃除機が掃除できないキッチン、トイレ、お風呂などの水回りもやってもらえます。資格を取得するために学習に集中したいときや、リフレッシュのために出かけたいときなどに、家事代行サービスを使ってみることも考えてみましょう。

ただし、家事代行サービスに任せると1時間当たり約3000~5000円と相当な出費になります。毎日、毎週利用するのは無理があるかもしれませんが、自分で掃除するよりも丁寧に、そしてなにより貴重な時間を買うのだと考えれば、本当に時間が欲しいときには思い切って利用してみるのも良いかもしれません。

「買った時間」で自分磨きを

家事にかける時間は「時間」と「労動力」を売ってお金に変えている会社員などの「勤め人」にとっては「財産の浪費」です。家事にかける時間を短縮するために、出費を惜しまず自動家電や代行サービスを使い、生まれた余裕時間で自分を磨いて収入アップにつなげられれば、出費は決して無駄にはなりません。どうしても時間が必要だというときには、思い切って「時間を買う」ことも前向きに考えてみましょう。